9 BEST LATIN AMERICAN ALBUMS OF 2017


REPOOOOORT BEST OF 2017 (PT.1)
9 BEST LATIN AMERICAN ALBUMS




9. Fantasna - Cuentame


ジャケットのモチーフになっている毛むくじゃらの怪物が妙に引っかかり(ディアブラーダというアンデス地方の伝統的なお祭りのパレードで用いられる熊の着ぐるみだそう)、聴く前からジャケ買いオブザイヤーが決定してしまいました。その後現地のレコードショップで見つけて無事購入。彼の紡ぎ出すオーセンティックなチリアン・エレクトロ・ハウスは、所属レーベルPirotecniaのいわば専売特許とも言える安定感とクオリティ。





8. Dani Umpi - Lechiguanas


音楽・ビジュアルの双方からクィアな魅力をムンムンに放つウルグアイ出身のマルチ・アーティスト。華美でトリッキーなシンセサウンドとヴォーカルが癖になります。今作で初めて彼の音楽に触れましたが、前作もエッジが効いてて好きっす。





7. Playa Gótica - Amigurumi


紅一点ヴォーカルのFanny Leonaを擁するチリの4ピースバンドのデビュー作。日本語由来のタイトルが付けられているだけあって、どこかロキノン系バンドにも通ずるバイブスを感じます。ブックレットに描かれたFanny Leona嬢による厨二病感溢れるイラストからも、彼女ないしバンドが抱く日本のアニメ文化への偏愛っぷりが伺えます。これはもう是非来日してほしいですね。





6. Vitami - Esto Es


隠れフィメールラッパー大好きっ子としては注目せざるを得ないチリのVitami嬢。全8曲・約28分とライト且つコンパクトにまとまった作品ですが、むしろこのボリューム感がちょうどいい。各曲がどれもキャッチーな出来栄えのリピート必至な一作。





5. Alejandro Paz - Sin Llorar


Red Bull Music Academyで来日経験もあるチリのハウスミュージック界における鬼才。硬派なテクノの趣を呈していた本作以前のサウンドからの変化にも注目ですが、深みと渋みが時にセクシーにさえ感じる彼のヴォーカルも聴きどころ。





4. Mitú - Cosmus


コロンビアのエレクトロニック・デュオによる3作目。クンビアに代表される南米らしい土着感溢れるパーカッションをベースに、宙を漂うようなサウンドとヴォーカルがぐるぐると脳を駆け巡るよう。このリストの中で一番ライブでのパフォーマンスを観てみたいアーティストです。





3. Diosque - Llanero


アルゼンチンのエレクトロ男爵。シンセサウンドの味付けが面白くって、特に"Nudos"のダブステップ的アプローチのぶっ込み方なんかもう大好き。そんな具合でリスナーの目(いや耳か…)を眩ますようなギミックが散りばめられた一作。聴いててほんとに楽しいです。





2. Entropica - Adentro


もはやチリのフィメール・エレクトロ・ポップ新世代を代表する存在とも呼べる貫禄さえ漂ってきた新作。かと思えば、ラストの楽曲で日本のエロゲらしきサンプリングボイスまで飛び出しちゃって、面白いことになっています。なかなかに多作な彼女ですが、来年なんと新たにもう一作アルバムをリリースするそうで、その驀進っぷりに今後も目が離せません。





1. MKRNI - Hiperrealidad


去年の暮れ頃にドロップされた先行シングル"En Tu Lugar"で一撃食らってしまい、続いてリリースされた本作もラテンアメリカ圏のアルバムの中で今年一番のお気に入りとなりました。やっぱりチリ×女性ヴォーカル×エレクトロポップの組み合わせは至高だなあ。。。