Sophie Ellis-Bextor - Make A Scene (2011)


イギリスの女性シンガーSophie Ellis-Bextor、約4年振りとなる(文字通り)待望の4thアルバムが遂に出ます。
ベストアルバム出すかも→やっぱりスタジオアルバム作ろうかな→タイトルは"Make A Scene"にします→いや、"Straight To The Heart"に変えるわ→やっぱり元に戻します→あーでも(以下略。Wikipediaに詳細有り)
…みたいな感じで、2008年辺りから様々な情報が錯綜しまくりながらも、他アーティストとのコラボレーションを中心にコンスタントに話題を提供しておりましたが、今年に入ってようやく落ち着いた模様。
そしてそんなややこしいバックグラウンド紆余曲折を反映するかのように、多彩な作家陣を迎えた途轍もなくポップでバラエティに富んだ良盤に仕上がってます。今までのアルバムの中で一番にぎやか(色んな意味で)。
初期の80sディスコな趣(個人的には2ndアルバムが一番好き)に比べたらだいぶ派手になったなあ…とも思ったり。



去る4月18日に(何故か)ロシアで超先行リリース済。UKでの発売は6月6日とのこと。またアルバムに先行して"Starlight"がシングルカットされます(5/30リリース)。
以下、個人的にお気に入りの5曲をピックアップ。
前半は2〜5曲目にコラボ作を固め、中盤以降から新録曲が続くという構成ですが、粒揃いな楽曲で偏ることなく全体通してきっちり聴かせる内容になっています。ソロ活動10年目、2児の母にしてこの安定感、半端ない。

  1. 1. Revolution
    1. 前作に続いて1曲目はGreg Curstin/Cathy Dennisコンビによる楽曲。アルバムの幕開けにふさわしいアッパーチューンでガツンと攻めます。
    2. 彼女の最大のヒット作である"Murder On A Dancefloor"の曲タイトルが歌詞の中で出てきたりと遊び心もばっちり。掴みはOK。
  1. 3. Off & On
    1. Calvin Harrisプロデュース曲。
    2. 当初はRoisin Murphyの2ndアルバム"Overpowered"(2007年リリース)のために書き下ろされた曲でしたが、大人の事情によりお蔵入りになったという逸話があります。
    3. ちなみにRoisin姉さんのバージョンはこちら。聴き比べるとなかなか甲乙捨て難い。
    4. また、別バージョンとして(リリースは未定ですが)Calvin Harrisによるセルフリミックスver.もあるみたいです。こちらもなかなかいい感じ。
  1. 5. Not Giving Up on Love
    1. 昨年夏にシングルとしてもリリースされた、トランス界の大御所Armin Van Buurenとのタッグ作。
    2. ベタすぎるくらいエモーショナルで爽やかな突き抜け系(?)ヴォーカルトランスです。
  1. 9. Make A Scene
    1. 前半のコラボ楽曲群が怒濤過ぎて、アルバムの中だと地味に聴こえてしまいがちですが、これはかなり良い!さすがアルバムタイトルを冠してるだけある。
    2. ホーンが印象的で癖になるスルメ曲。Metronomy(作曲)が非常に良い仕事してます。
  1. 14. Cut Straight To The Heart
    1. 一時はアルバムタイトル候補にも上がった曲です。切ないと言うよりは力強さを感じる、アルバムのラストに相応しいスローナンバー。


Make a Scene

Make a Scene