Perfume - LEVEL3

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言わずもがな、日本を代表するエレポップトリオPerfumeの、約2年ぶりの4thアルバムです。
《踊れるアルバム》ということで、レーベル移籍後の世界照準な活動を考えると、たとえ言語を介さずとも音とパフォーマンス(もちろん歌も重要な要素のひとつです)で世界中の人を踊らせることの出来る作品に行き着くのはある意味では自然な流れのように思えます。
12月に控えたドームライブに向けて制作されたこともあって、ライブでの演出や振り付けなど、パフォーマンスとしてどのようにこれらの楽曲が落とし込まれるのかにも期待が膨らみます。
個人的には"GAME"以来の快作です。ブレイク後のちょっと背伸びした感のある"トライアングル"と、等身大で自然体ながらとことんポップに振り切れたアルバム"JPN"と比べると安定感があるというか、キャリアを積んだことによる余裕や貫禄のようなものさえ感じます。

そんなダンスアルバムの中だとやはり"未来のミュージアム"が浮いてしまうのではないかとリリース前から若干の心配がありましたが、むしろアルバム全体において一服の清涼剤のような役割を果たしており、シングルでリリースされた時よりも好きになってしまうと言う現象に陥りました。また、この曲の次に来る"Party Maker"で一気に落とすあたりもまた憎い曲順で、アルバムにダイナミックな流れを引き起こしている印象です。

アルバム用の新録曲だと"ふりかえるといるよ"がダントツに素晴らしい。2〜3年前あたりにUKを中心に興ったポストダブステップ世代(SBTRKTやTotally Enormous Extinct Dinosaurs辺り)を彷彿とさせるサウンドプロダクションで、若干周回遅れ感は否めないものの、さりげなくトレンドを取り込みつつも不思議な歌詞の世界観でPerfume色に構築した名曲です。これ、インストで聴きたいなあ。

LEVEL3(初回限定盤)(DVD付)

LEVEL3