Rebecca & Fiona - Beauty Is Pain


‎レベッカ&フィオナの「Beauty Is Pain」をApple Musicで


スウェーデンのエレクトロDJ女子デュオによる約2年半ぶりとなる2作目。
前作"I Love You, Man"リリース以降はアメリカを中心に世界各地へDJ行脚の日々だったようで、ジャケットからも察する通り、生活面やビジュアルにおいても派手な方向へシフトしているようです。
そして昨年は"Taken Over (feat. Style of Eye)"と"Union"のシングル2作を発表していましたが、どちらもアルバム未収録。この2曲がかなり王道エレクトロ!な出来だったので、このまま安易なEDM路線でまとまってしまうのかと若干心配になっていましたが、流行の音を取り入れつつも前作を踏襲した北欧エレクトロで手堅く攻めてきました。



自分の中で同じくスウェーデンの女子デュオであるIcona Popをよく引き合いに出してしまいます。ストレートでパワーのあるユニゾンや売れ線的ポップネスが売り、だけどもビジュアルはそこまで派手ではないIcona Popと好対照を成すかのように、癖のあるウィスパーボイスとシリアスな楽曲群、カラフルな衣装やメイクで身を固め、時に現代社会に反旗を掲げるかのような叫び(=Holler)を上げるRebecca & Fiona。
アルバムの導入となる冒頭の"Saga"で《This is our saga (これは私達の物語)/ Made it for you (あなたに宛てた)》と歌われるように、元々はスウェーデンリアリティ番組への出演がきっかけで火がついた2人らしい明け透けな(褒め言葉です)メッセージの乗った、ポップアイコンとしての彼女達の等身大(なんて使い古された言葉だろう…)をパッケージングした作品であると言えます。




また彼女達はリリースに先駆け、ストックホルムにあるAdidasのアンテナショップとのコラボレーション企画として、SNSを利用したプロモーション(自分のFacebookのプロフィール写真がランダムで街頭モニターに映る)や、ショーウィンドウの中でライブを行なった模様。この様子はオフィシャルサイトでYouTubeを通して生配信されていましたが、なかなか面白い企画でした。



Beauty Is Pain

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