Queen of Hearts - Cocoon


Queen of Hearts - Cocoon (iTunes)


UKの女性シンガーElizabeth MophewのプロジェクトQueen of Heartsの1stアルバムです。
6月中旬にYouTubeにて予告トレイラーが公開され、この時点ではリリース時期は発表されておらず、まあ出るとしたら8月か9月頃かなあ…と気長に構えていたら何と同月末日に突如配信リリース。上半期の最後の最後にしてやられました。
(↓そしてこのアー写のしてやったりな表情。)



以前はRed Blooded Womenというガールグループの一員として活動していたという経歴も持っている彼女ですが、その頃から楽曲の主軸だったエレクトロポップの路線を引き継ぎ2011年にソロ活動を開始。The Sound of ArrowsのStefan StormやBright Light Bright Light、Mark Reederといったエレポップアクトによる楽曲提供や、外仕事ではSally Shapiroらを手がけるJohan Agebjörnの楽曲にヴォーカルとして参加するなど、なかなかツボを突いてます。
作家陣のバラエティの豊かさはそのままアルバム全体のテンションにも繋がっており、EDMやダブステップといった流行の音を抑えつつも、彼女の持つ妖しさや艶やかさの映える楽曲群が目白押しです。
この煌びやかな世界観はLittle Bootsのデビュー作にも非常に通ずるものがありますが、Queen of Heartsの場合はもう少しダークで、かといってコケティッシュな方向には転んでおらず、安定感があります。この腰の据わり具合がクイーンたる所以なのかもしれません。
いやしかし、もっと評価されるべきだと思う。本当に。


個人的オススメは"It Isn't Enough"(これ、めちゃんこ良いです)と"Heartbeat"、あとは両A面シングルとして2012年にリリースされた"Neon"と"Tears In The Rain"(アトモスフェリックの一言に尽きる、アルバムの締めとして最高の1曲)。




Cocoon

Cocoon